【美容薬剤師が美肌の常識を徹底解説】肌の老化の8割が光老化が原因「光老化」って何?

のぞみーるのキレイの法則

こんにちは。つかまり立ち&爆速ハイハイの1歳3か月の双子を毎日追いかけて、すぐ息が上がる現状に年齢をひしひしと感じているのぞみーるです。

「老化」とか「アンチエイジング」とかめーっちゃ気になるお年頃。保育園のお迎えの時に会うママさんたち、ほんと若いんですよねえ。私最高齢の自信ある笑(高齢出産)

やっぱり若さはごまかせない。けど、抗いたい!!(切実)

そんな同志に朗報です。老化に抗う方法があります。

美容で超超超大事な「光老化」

「光老化」の仕組みを知れば、それに抗う方法がわかります。

これがわかってなかったらスキンケアする意味がない。さあ、メモの準備はよろしいでしょうか?

光老化とは

光老化とは、長年にわたり紫外線を浴び続けることで、肌に生じるシミ、シワ、たるみなどの変化のことです。
これは、加齢による自然な老化とは異なり紫外線の影響が主な原因で起こります。

光老化を説明するとき、よく例として出されるのがこの写真です。アメリカで28年間トラックドライバーとして働いていた69歳男性の顔の写真です。写真を見ても一目瞭然ですが、写真の左側と比べて右側の方がシミ、シワやたるみが圧倒的に悪化しているのが分かります。

この男性はアメリカで左ハンドルのトラックを28年間運転していました。つまり、常に顔の左側(画面でいう右側)に太陽光を浴びていたことになります。これがシワやシミ、たるみの原因なのです。

ここからわかることは

加齢とともにシワ、シミ、たるみができるのは、
時間の経過が原因なのではなく
太陽光の下で長い時間を過ごしたことが原因であるということ

上のトラック運転手のおじさんも左右同じように加齢している肌にも関わらず、太陽光を浴びるか浴びないかで皮膚の老化度合いが全然違う!さらに日光を浴びることによる顔の老化特徴への影響を推定すると、約80%になると結論付けた論文もあります。このことから、肌老化の原因は光老化が8割と言われるんですね。

「じゃあ結局日焼け止めを塗れって話でしょ。今時誰でも知ってるよ」との美容通の方々の声が聞こえてきそうですが…ここからが本題です。

光老化を防ぐためには細胞レベルからその仕組みを理解しておく必要があります。

【絶対知っておきたい】細胞レベルの光老化のメカニズム

太陽光に含まれる紫外線は、波長の長さによってUVA、UVB、UVCの3種類に分けられますが、UVCはオゾン層で吸収されるため、地表に届くのは主にUVAとUVBです。

紫外線A波(UVA)【Aは老化=AGEINGのA】
UVAは肌の奥深くにある真皮層にまで到達し、じわじわと肌の細胞を傷つけます。そのダメージは皮膚細胞に蓄積されるため、私たちは日々ダメージを積み重ねています。

紫外線B波(UVB)【Bは火傷=BURNのB】
UVBは、肌の表面に近い表皮層までしか侵入しません。強いエネルギーを持つUVBは、赤くヒリヒリとした日焼け(サンバーン)の主な原因となります。

光老化を引き起こす最大の原因はUVAです。

UVAが皮膚内に侵入するとフリーラジカル(活性酸素)を発生させます。

私はフリーラジカルを肌にとっての「爆弾」によくたとえるのですが、UVAは肌の中で「爆弾」を次々と作り出し、肌が抱えるたくさんの「爆弾」は暴走寸前。すぐに「爆弾」は爆発を繰り返し、大規模爆発を引き起こしてしまいます。結果、細胞のDNAやタンパク質などを傷つけ、老化がどんどん進みます。

【重要】光老化の原因は2本柱

光老化のメカニズムはとてもシンプル。紫外線を浴びるとフリーラジカルが大量発生(「爆弾」が大量発生、大規模爆発)して肌の細胞にダメージを与える。

これが肝なんだけど、もうひとつ忘れちゃいけないメカニズムがある。

UVAが皮膚内に侵入すると、皮膚内にあるビタミンAがUVAのエネルギーを受け止めて細胞の破壊を阻止してくれます。が、その代わりにビタミンA自身は破壊されてしまいます。どんどんUVAが降り注ぐと、どんどんビタミンAが破壊されていき、ついには肌にビタミンAがほとんど存在しなくなってしまいます。

皮膚内でビタミンAが欠乏することの何が問題かというと、ビタミンAは破壊された細胞を修復する「救護班」なので細胞の修復を担うビタミンAがなくなると、細胞の修復が全く追いつきません。

紫外線により破壊された細胞はそのまま、ビタミンAの修復も受けられず、ますます老化が進みます。

このように光老化の原因は大きく2つ。フリーラジカル「爆弾」の大量発生、爆発。そして「救護班」ビタミンAの欠乏です。

光老化を防ぐには、ビタミンCとビタミンAが必要不可欠

ここまでついてきてくれた方にはもう「光老化」って何かわかったと思うし、「光老化に抗う方法」も薄々わかってきたのでは?

まずはフリーラジカル「爆弾」の大量発生を阻止するために、速やかに「爆弾」を処理しましょう。「爆弾」を処理できるのは抗酸化物質だけです。抗酸化物質が「爆弾」フリーラジカルを処理することで、大爆発を未然に防ぐことができ、細胞はダメージを受けることはないし、老化も進行しません。抗酸化物質の代表格はビタミンCです。

そして、ビタミンAを補給することも忘れずに!

細胞を修復してくれるビタミンAを絶えず補給することで、皮膚内のビタミンAがなくなってしまうことはありません。「救護班」ビタミンAがしっかり働いてくれるので、ダメージを受けた細胞がどんどん元気にキレイになっていきます。

最後に、日焼けは火傷です。これだけ紫外線の害について語ってきたので常識中の常識とは思いますが、光老化を防ぐためには日々の紫外線対策を徹底しましょう。

  • SPF(紫外線B波を防ぐ効果)とPA(紫外線A波を防ぐ効果)表示のある日焼け止めを、季節や天候に関わらず一年中塗りましょう。こまめに塗り直すことも大切です。
  • 紫外線カット効果のある衣類、帽子、サングラスの着用しましょう。外出時には、できるだけ肌を露出しないように心がけましょう。
  • 室内にいても油断しないこと。紫外線A波は窓ガラスを透過するため、室内にいる時でも日当たりの良い場所では日焼け止めを塗るなどの対策をしましょう。

【光老化まとめ】

シミ、しわ、たるみ、肌荒れ、乾燥…肌の悩みは尽きないもの。それが「光老化」に起因しているとしたら…「光老化」に立ち向かうしかないですよね!

ぜひ今日からビタミンCとビタミンAをスキンケアに取り入れてみて。ビタミンCとビタミンAは美容液で塗っても、サプリメントで摂取してもOK できれば両方取り入れて、万全の光老化対策を。

紫外線対策は…はい、今すぐ日焼け止めを塗ろう。UVカットパーカーを羽織ろう。それが美肌の近道です。

【超超超重要】光老化まとめ

・シミ、シワ、たるみの原因は加齢ではなく、紫外線ダメージ!

・光老化の原因は大きく2つ。フリーラジカル「爆弾」の大量発生、爆発。そして「救護班」ビタミンAの欠乏。

・光老化を防ぐには、「爆弾処理班」ビタミンCと「救護班」ビタミンAを補給すること。そして紫外線対策を徹底しよう。

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