どの日焼け止めがいい?美容薬剤師が教える日焼け止めの選び方【押さえるべきはコレ】

のぞみーるのキレイの法則

今の時期、ドラッグストアに行くとずらりと並ぶたくさんの日焼け止め。ネットを見てもお手頃なものから高価な日焼け止めまで千差万別。これだけ多いとぶちゃけどれがいいか、選ぶ選択肢が多すぎて全くわからない…そんな時こそ美容薬剤師のぞみーるの出番です!

この記事を読むだけで日焼け止めを選ぶときに迷わず、自分に合った日焼け止めがわかります。押さえるべきは3つ。①ノンケミカルのものを選ぶこと。②普段使い用はSPFが高すぎるものを避ける。③使用感にこだわる。これさえ押さえたら完璧。

365日日焼け止めを塗り100本以上の日焼け止めを試した薬剤師のぞみーるが、「光老化」の観点から渾身の「日焼け止めの選び方」を伝授するよ。お試しあれ。

①日焼け止めはノンケミカル(紫外線吸収剤不使用・フリー)一択!

日焼け止めには使用されている成分によって大きく2種類に分かれるのはご存知でしょうか。紫外線吸収剤(ケミカル)紫外線散乱剤(ノンケミカル)です。

表を見てもらえたらざっくりとした特徴はわかると思うのですが、今ここで言いたいのは「紫外線吸収剤(ケミカル)はフリーラジカルを発生させる」ということです。もう少しかみ砕いて紫外線吸収剤(ケミカル)が紫外線を防御する仕組みを説明すると、紫外線吸収剤(ケミカル)は紫外線を吸収し、熱などのエネルギーに変換して放出することで肌への浸透を防ぎます。その時一緒に発生するのがフリーラジカルです。それの何が問題なのかというと、フリーラジカルは肌にとっての爆弾です。フリーラジカルが肌ダメージ(シミ、しわ、たるみ、乾燥、ニキビ等)を引き起こしていると言っても過言ではありません。紫外線を防御するために日焼け止めを塗っているのに、肌にとっての爆弾、フリーラジカルを増やしてしまうなんて本末転倒。

その点、紫外線散乱剤(ノンケミカル)は紫外線を反射・散乱させることで肌への侵入を防ぐ(物理的に跳ね返す)ので、フリーラジカルは発生せず安心して使用できます。

日焼け止めはケミカルではなく、ノンケミカルを選びましょう。「私、肌は弱くないからケミカルでも大丈夫」という人がよくいますが、それは大間違いです。肌が弱い強いにかかわらずフリーラジカルは発生します。光老化の観点からノンケミカルを選ぶべきです。フリーラジカルについてもっと知りたい人はこちらも参考にしてみてね↓

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②普段使いはSPF値が低いもので十分

日焼け止めを選ぶときに欠かせないのがSPFPA値。簡単にまとめてみました。

が、ここで「数値が高い方が日に焼けないんでしょ」と普段使い用に高SPFの日焼け止めを選ぶのは大きな落とし穴にはまっています。SPFやPAが高いほど肌への負担が大きくなる傾向があるからです。強力な日焼け止めには高濃度の紫外線吸収剤(ケミカル)が高確率で配合されていて、フリーラジカルを発生させます。そのフリーラジカルが肌にダメージを与えてしまうんです。

よく言われることですが、日焼け止めは使用シーンに合わせて使い分けることが大切です。ふだんはSPF値のマイルドなものを使い、スポーツや旅行で長時間日差しを浴びるときだけ強いものを使うといいでしょう。普段使い用とレジャー用に1本ずつ持っておくことがおすすめです。

③ノンケミカルの中で、使用感にこだわって選ぶ

ノンケミカルがいいとはいえ、ノンケミカルにも欠点があります。「白浮きしやすい、きしむ感じがする」ことがあるんですよねえ。でも、使用感がよくないと日焼け止め毎日塗る気にならないんですよ。日焼け止めの適正量は顔全体に1回約0.8g これって結構な多い量なので、ベタベタする日焼け止めを塗り重なるのはかなり不快。だから私はずっとノンケミカル使用感のよい日焼け止めを探し求めてきたんですね。

長年、使用感はどうしてもケミカルに軍配があがってしまうなあ…と思っていたんですが。最近では使用感のよいノンケミカルの日焼け止めが多数登場しています!特に今年はノンケミカルの日焼け止めが色んなブランドから発売されて、ノンケミカルマニアの私としては嬉しい限り! 以前は「ノンケミカルは白浮きする」「きしむ」というイメージがあったけど、技術の進歩でそのデメリットがかなり改善されています。特に、以下のような特徴を持つ製品は使用感が良い傾向にあるから要チェック。

  • 微粒子化された紫外線散乱剤:白浮きやきしみ感を軽減するために、酸化チタンや酸化亜鉛の粒子を非常に細かくしている製品が多い。
  • 保湿成分の配合:乾燥によるきしみや肌のつっぱり感を抑えるために、ヒアルロン酸、セラミド、植物エキスなどの保湿成分が豊富に配合。
  • ジェルやミルク、ローションタイプ:クリームタイプよりも伸びが良く、肌なじみが良いものが多い。
  • 色補正効果:肌色をワントーン明るく見せたり、くすみをカバーする色付き(トーンアップタイプ)のノンケミカル日焼け止めも増えており、白浮きが気になりにくい。
  • 石鹸で落とせる処方:肌への負担をさらに減らすための工夫あり。

「使用感の良いノンケミカル」という選択肢は、以前に比べて格段に増えているので、ぜひ色々な製品を試して、ご自身にぴったりのものを見つけてみてください。

まとめ

日焼け止めの選び方、もう迷うことはないですよね。繰り返しになりますが①ノンケミカルのものを選ぶこと。②普段使い用はSPFが高すぎるものを避ける。③ノンケミの中で使用感にこだわる。これさえ押さえたら完璧。

「じゃあ実際のぞみーるはどの商品使っているの?」と聞きたくなるかと思いますが、それはまた次回以降の話に。(超長くなるので笑)

日焼け止めのお買い物の参考にぜひお試しを。

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