「あれ、この日焼け止めいつ買ったっけ?」「去年買った日焼け止め、数回使っただけで放置してたけどまだ使えるのかな?」手持ちの日焼け止めが使用できるかどうか悩んだことがある人もいるのでは。今回はこの日焼け止めの使用期限についてのもやもやをスッキリ解決!
薬剤師の視点から、正確な日焼け止めの使用期限と日焼け止めが知らないうちに期限切れにならない方法を紹介します。通算100種類以上の日焼け止めを試してきた薬剤師のぞみーるだからわかる、日焼け止めの使用期限のアレコレ。ぜひご覧あれ。
未開封の日焼け止めの使用期限は製造日から3年
一般的な日焼け止めの使用期限は製造日から約3年が目安とされています。これは、医薬品医療機器等法(旧薬事法)において、製造後3年以内で変質する化粧品を除き、使用期限の表示義務がないため、多くの化粧品メーカーが3年を品質保持の目安としているためです。 オーガニックや無添加の日焼け止めは防腐剤などが少ないため、未開封でも1年程度と短く設定されていることが多いです。
開封後の日焼け止めの使用期限は6か月から1年
一般的なジェル・乳液タイプの日焼け止めは開封後約半年〜1年以内に使い切るのが推奨されています。空気に触れることで酸化が進み、品質が劣化する可能性があるためです。 スプレータイプの日焼け止めは容器の気密性が高く、中身が空気に触れにくい特性があるため、開封後も約3年と長めに設定されていることもあります。
使用期限をパッケージで確認する方法はほぼない
- パッケージや容器: 製品パッケージや容器に「EXP(Expire)」と記載されている場合は、それが使用期限です。例えば「EXP 12/2025」なら2025年12月が使用期限です。
- 「〇M」表記: 開封後の使用期限が「6M」なら開封後6ヶ月以内、「12M」なら開封後12ヶ月以内を意味します。
- 製造日(MFG/MFD): 「MFG 01/2025」のように製造年月日が記載されている場合、そこから3年が目安となります。
…という感じで使用期限が書いてある場合もあるとググったら出てくるんですけど、基本的にパッケージに使用期限が書かれていることは99%ないです。私はいろんな日焼け止めをたくさん購入しましたが、使用期限どころか、製造日も記載がほぼない。書いてある方がレア。だから買った時期を目安に、買ってからどのくらい経っているかを逆算するしかないですね。どうしても気になる場合は、製品名や製造番号を伝えてメーカーのお客様相談窓口に問い合わせてみてもいいかも。

期限切れ日焼け止めが続出…なんてもったいないことにならないために
- 使用しないものはさっさと処分する
- 口コミでいいと聞いて買って1、2回使ってそのまま使っていない日焼け止め、持っていませんか。そういうものはさっさと捨てましょう。もったいなくても今使っていないものは、今後も使いません。日焼け止めは開封した瞬間から劣化が進みます。開封していなくても、徐々に劣化しているのです。日焼け止めも鮮度が重要。劣化が進んだものは肌に負担をかけます。古いものは即刻処分して。ストック買いするのもあまりおすすめしません。
- 365日毎日日焼け止めを使用する
- 365日紫外線は降り注いでいます。晴れた日だけでなく雨でも、曇りでも、毎日日焼け止めを塗りましょう。1日家の中にいるとしても、UVAは窓ガラスを透過して家の中に侵入します。家の中でも日焼け止めはマストです。毎日日焼け止めを塗ったとしたら、1回に塗る日焼け止めの量は0.8gが推奨量なので、0.8g×30日分=24g 大体1か月で30g1本の日焼け止めを消費するイメージです。毎日塗っていたら、期限が知らないうちに切れていた、なんてことはないですよね。
- 最低でも1年に1回は日焼け止めの断捨離を
- 繰り返しになりますが、日焼け止めは開封した瞬間から劣化が進みます。開封していなくても、徐々に劣化しているのです。日焼け止めも鮮度が重要。劣化が進んだものは肌に負担をかけます。開封後のものはもちろん、未開封のものも含めて年に1度は日焼け止めの断捨離をしましょう。SPF値が高いレジャー用は割り切ってワンシーズンで処分しましょう。
- 手が自然に伸びないものはあなたに合っていないということ
- でも、この日焼け止め高かったし…と捨てられないあなた。本当にあなたがいいと思っている日焼け止めであれば自然と手が伸びます。棚の奥で埃をかぶったりしません。手が伸びないということはその日焼け止めはあなたに合っていないということなんです。高くても、あなたにとっていい日焼け止めであるとは限りません。

まとめ
未開封の日焼け止めの使用期限は製造日から3年。開封後の日焼け止めの使用期限は6か月から1年。これだけ覚えたらバッチリ。意外に短いなあと思った人もいるかもしれません。
日焼け止めは期限切れになる前に使用するのはもちろん、できるだけ新鮮なものを使用するのも重要なポイント。できるだけストック買いをせず、なくなったらその都度購入するのがおすすめ。美肌のためにも毎日新鮮な日焼け止めを塗ってください。
日焼け止めを塗ったのになぜか焼けるなあって人はこちらの記事もぜひ参考にしてくださいね。


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